人は皆、人間には「自由意志」があると思っている。
だが人間には「自由意志」というものはない。

人の出発点と到達点は決まっている。
宇宙の意志で決められたレールの上を人間は走っているに過ぎない。
途中、どんなことをしても、到達点は変わらない。
人生の途中の努力は、到達するまでの人生を楽しむためにある。

人は生きていく中で、人生のいろんな選択を意識して判断していると思っているが、意識して判断などしていない。
意識する前に、無意識に判断している。

あなたが今していることは、あなたの意志でしているのではありません。
無意識にしているのです。

人は何かを判断するとき、意識して判断を意識していると思っていますが、それは間違った思い込みです。

例えば、あなたが歩いているとき、障害物を避けるとき意識して避けては居ません。
そんなことをいちいち意識して行っていては生きていけません。
無意識に判断を決定しているのです。
判断は無意識のうちに行われ、それを行動に起こすために、判断結果を意識に渡しているのです。
この時、判断から行動に起こすまでは１０秒ほどタイムラグが有る。
つまり、自分の自由意志で判断したと思っていることは、１０秒前に無意識がそれを判断しているということだ。

行動に起こすとは、判断したあと、周囲にしらしめる行為です。
脳の言葉をつかさどる分野に情報を送り、次に運動をつかさどる分野に情報を送り、言葉として発せさせたり、回避行動を起こさせるのです。